漢字クイズ 読めるかな?「辺邑」
漢字クイズ 読みかた
「辺邑」
都会で生まれ育った人たちには
わからないかもしれません。
答 「へんゆう」
意味 片田舎、また国境の村。
「邑」は村里、諸侯などの領地。
漢検準1級に出てきます。
この「辺邑」という漢字を見ると
思い出すのが、
自分の生まれ育った土地です。
谷の底の流れる川沿いにある
小さな集落でした。
一軒一軒の家に屋号(やごう)がありました。
屋号とは(家号とも書く)、一門・
一家の特徴を基に家に付けられる
称号のこと。
江戸時代では原則として、
身分制度により名字を名乗ることが
認められていなかったため、
人口増加とともに、同地域内で同名の
者が増えたため、不便が生じたために
人を判別する際の材料として使われるように
なったようです。
ほとんどの家が古くからあるので
名字ではなく、名前でもなく、
屋号でお互いを呼び合っていました。
今思えば、江戸時代の人の名前かな。
~兵衛とか、~六、~三次、~八とか
あったような。
大人は当然のように屋号で呼び合います。
子供は小さいうちは名前で呼び合い、
なぜか中学生になると、男の子たちは
屋号で呼び合っていました。
集落の一員という気持ちが出てくるのが
このころなのでしょうか?
女の子は相変わらず名前でしたね。
こんなことを思い出していると
気持ちだけはあの場所に帰ってしまいます。
今でもそこに住んでいる人達はいるのですが、
ほとんどが高齢者で限界集落らしいです。
豪雪地帯の生活が本当に厳しいことを
表した結果ではないでしょうか。
今は両親のお墓だけがあるのですが、
この墓ももしかしたら、墓じまいがに
なるのかもしれません。
寂しいばかりです。