食費の節約に悩み、マムシの姿焼きの味を思い出す。
食費なのだ！
4月の食費が予算よりも
1万円以上オーバーしてしまった。
何とか節約しようと思うが、
2人世帯の食費の平均値ぴったり
だったので、驚いていたが、
外食もしないでこの金額はダメだ！
そう思って、何かその辺で手に入れられる
食材はないものだろうかと思案していた。
思い出していたのは、子供の時に食べたマムシ！
これは食料がないためではなく、
昔から伝わっていた健康食のようなもので、
毒蛇のマムシを捕まえたら、
殺してから内臓と皮を取ってしまって、
竹串にさしてから、囲炉裏で焼いていた。
マムシの姿焼きである。
これは父の仕事であった。
草刈りをして、草をそのまま乾燥させると
マムシがよく乾いた草の上にいるのだ。
うっかり足でも出したら、
噛まれるので、命を守るために殺処分。
（その当時は病院までは1時間くらいかかっていた。
救急車も細い曲がりくねった砂利道を
早く走ることはできないのだ。）
こどもの時は、
「体が丈夫になるから少しでも食べなさい！」
と父に言われ、しぶしぶ食べていた。
カリカリになるまで焼いてあるのだが、
かなり匂いが残っていて、臭い！
たんぱく質はあるのだろうが、
今現在、もし捕まえたら食べてもいいよ！と
言われても絶対に捕まえたりしないし、
決して食べない。
これを食べるなら、蜂の子のほうがましである。
これも囲炉裏であぶって食べさせられた。
やっぱり、「丈夫になるから」
の言葉に無理して食べていた。
でもマムシよりはましである。
医者もいない地域で、病院までは車で1時間。
この場所で生き抜くためには、
丈夫になる必要があったのかもしれない。
当時のことを懐かしく思い出す。
だが、食材を考えて購入しなくては、
バイトを減らされているので、
道に生えている植物に目が行ってしまう。
山菜のごとく食べてみたいな、
などと考えてしまう。
夫は月に12万円もためて、持株会に3万以上
入れているのだから、食費はケチケチ
しなくていいという。
そうはいっても、髪の毛だってもう
1年以上切っていない。
美容院代が出せない。
この辺にマムシでなくて、ハチの巣はないかな
とつい考えてしまう毎日である。
