夢かうつつか幻か 神社での実体験
先日、 ある神社で不思議な体験をした。
古くからある大きな神社で、公園や小さな動物園まである。
夫が神社巡りが好きなので、お供をしている。
気温は低くかったが、天気はよく、七五三参りの人たちでにぎわっていた。
この神社は木が多い。
森の中にある神社なので、植物も多いのか、空から白いものがふわふわと。
初めは何だかわからずに、綿毛のついた植物の種?が待っているのかと思っていた。
その白いものが、近くまで落ちてくると、
「あれ?」
と驚いた。
まるで映画のワンシーンを思い出させるように、ゆっくりゆっくりと羽毛が青空から
舞い降りてくる。
スローモーションのように見えるこの映像が、現実離れしていて、時間の感覚をくるわせた。
今、現実なのか夢の中にいるのかわからなくなる。
もしかして、私はまだ寝ているのかもしれない。
それでもいいな、とてもきれいなものを今見ているから。
などと不思議な感覚に襲われる。
白昼夢とでもいうのだろうか?
夢か現か幻かという言葉を思い出した。
ハッと我に返り、空をよく見ると、ハトが飛んでいる。
ああ、これか!
神社の神様が私にくれた、時間という感覚をはっきりと思いださせるためのプレゼントだったのかもしれない。
短い人生の時間を大切に使いなさい、ゆっくりに見えるけれども実際には時間はあっという間に過ぎ去るものだ、こう教わったように思えた。
私にとっては素晴らしいご利益であった。